“TERRENE ELWOOD只者じゃない”

オルタナティブバイシクルから新発売になったTERRENE ELWOODで走ってみた。※このタイヤはチューブレスなのだが、今回はチューブドで試した。

グラベルバイクVASSAGO TKOに乗って過去3種類のタイヤを装着して見た。

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①Panaracer GRAVEL KING 28c
②Continenntal CYCLOCROSS SPEED 35c
③WTB NANO 40c
そして、今回履くのは④TREENE ELWOOD 40c。
初めからMTBのトレイルに乗って行こうと思ったのだが、これまでのタイヤとどう違うのかが確認しないと。ということで、いつものグラベルコースへ。

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ここは関東屈指のグラベルルート。(と、自分で勝手に決めてる)いつもは100km近く走るのだが、今日はいろんなことを試しながらなので短め(それでも70kmは走ったのだが)にした。それと今回は友達の意見も聞きたいのでこのルート開発者のJ氏と二人連れで行った。

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【舗装路は?】
①と②は細身のハイスピードタイヤ形状なので④とは用途自体が違うので論外。では④は?!まるでロードタイヤのようだ、とまでは言わないが少なくとも③には優っていると感じた。③はオン/オフどちらでもイケるというパターンで、決して悪くはなかった。センターのパターンコーナーも舗装路ならそこそこ倒し込んでも快適に走れるのだ。

一方、④はセンターのラインこそ出ていないもののやはり舗装路の快適度は③に勝るとも劣らない。スピードを殺さないという意味においてはこちらの方が一枚上手感がある。音鳴りもこちらの方が静かかもしれないくらいだ。

【一般的なダートは?(フラットだが未舗装路)】
やや低圧気味にして乗り込むとエアボリュームのお陰もあって細かい振動を吸収してくれている感がある。もちろんスピードは半端なく出せる。

【大きめの砂利がガツガツあるグラベルは?】
マウンテンドロップ形容のハンドルなので両腕にガツガツ感はあるが、今まで履いた①②③の中で一番体にダメージが少なかった。

【草むらは?】
フカフカの枯葉を踏みしめて走ると④の良さを顕著に体感できるはずだ。他のどのタイヤより踏破力が高いことを感じる。40Cのエアボリュームによるマイナスは一切感じなかった。

【新緑の草は?】
これからの季節、緑の草が生茂るわけだがこれも殆ど問題無し。タイヤのインプレとは関係ないが、グラベルルートは緑も多く当然太いツタなどが執拗に行く手を阻むことがある。今までもギアードでは踏み入れを躊躇するような箇所でもSS(シングルスピード)なので、どんどん入って行ってたわけだが、このタイヤにして更に踏破力を増した感ありだ。

【オフロードの急斜面下りは?】
グラベルを走っていると時折出現する過激な急斜面にも非常に優れたグリップをしてくれる。特に今までラインコントロールしにくかった下りでは斜めのグリップがしやすい。きっと張り出たノブのせいだろう。

自分はシクロクロスバイクとグラベルバイクは全く違う異質のものだと思っている。設定された囲いの中を周回する前者にはもっと尖った性格のタイヤの方がいいような気がするが、舗装の長距離移動も含めた“どこにでも入って行ける”というコンセプトであれば、この上ないタイヤだと思う。

舗装、砂利道、草むら、畦道、泥道、急斜面etc…
“どんなところにも行けるバイク”にこそお似合いのタイヤであることは間違いない。

※①②③タイヤを否定するものではなく、それぞれのフィールドで能力を発揮してくれました。あくまでいつものグラベルコースでの私個人の印象なのを付け加えておきます。

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