
サードパスへのコースはしばらくはフラット基調の道が続き、そこから徐々に登りに突入。ランチを食べれるランチポイントをそのまま通過していくと、直に道路からセンターラインがなくなり、道幅が狭くなる。
ここからがいよいよ本格的な登りになっていく。

ここを下ってからいよいよ最難関のサードパスの登りに向かう

Moniter Pass頂上からの雄大な景色
このサードパスの登りはMoniter Passへの登りとは違って、狭い林間コースのような感じで、針葉樹が生い茂る山の中をワインディングしながら登っていくコース。全体的に斜度もやや高めで、途中旧斜度のヘアピンカーブが何カ所かあり、私が過去に登ったことのあるところだと
都内近郊では激坂で有名な「和田峠」のような感じの厳しいコースである。ただし和田峠の場合には本格的な登りは5km程度なのに対して、こっちは21kmも続くのである・・・
前日の車での下見の時にもコースの厳しさはひしひしと感じられたが、いよいよそれに直面することに。
さすがに本日3本目のヒルクライムということでかなりの疲労が蓄積されてきていてパワーが出ない。おまけに日射しは強くなる一方で、ガンガン照りの暑さが容赦なく体力を奪っていく。
日陰を見つけてはちょっと休む、という感じで、中間のレストポイントまでの約7kmに1時間近くもかかってしまう。
サードパスは林間コース
サードパス登り途中にあるレストポイント。Scossa'sのレストポイントは海賊をモチーフにした雰囲気の変わったレストポイントで、海賊コスチュームのスタッフ達が歓迎してくれる。このへんもいかにもアメリカならでは。かなり消耗している状況でとりあえず栄養と水分を補給。休みすぎるとよくないので、座ることなく先を目指してスタートする。
だが、その頑張りもここまでだった。そこからEbbetts Passまでの約14km、何度も襲ってくる10度オーバーの急斜面に虐められ、本当にヘロヘロになって、トップまであと1kmもない地点だと言うのにその1kmの間に何度休んだことだろう。とにかく日陰を見つけると小休止、という感じである。もはや脚が残ってない状況で、もう心もポッキリ折れる寸前である。反対車線を勢いよくかっ飛んで下ってくる、サードパス、フォースパスを制したライダー達がうらやましい。
そして最後の14kmになんと2時間半近くもかかってしまい、予定より遙かに遅れてやっとの思いで13:40にEbbetts Pass頂上のレストポイントに到着。ホントに死ぬかと思うくらいキツイ3本目であった。
リカンベントの参加者もチラホラ。レストポイント入口で3枚目のスタッカーを貼ってもらい、補給所に駆け込んでまずは冷たい飲み物で喉を潤す。至福のひとときである。
レストポイントは入れ替わりで両方向から到着するライダー達で賑わっている。一緒に到着したCharamoも私同様疲労困憊の様子。
ピーカン照りの中をひたすら登る。
絶景を背後にひたすら昇り昨日、今日の本番のことについてメンバーで話をしたときに、過去のこのデスライドに参加した在米日本人のブログのことが話に出たのだが、その人の話が鮮明に浮かんでくる。
彼ははじめてのDeath Rideでサードパスまで進んで、フォースパスには進まずにそこで断念してEbbetts Passのトップからスタート地点側に降りることにしてスタートまで戻った、と自身の体験を書いていたのだが、そのことを知ったときには「なんてもったいないことを!」と思ったものだった。デスライドの5つの登りのうち、斜度的にもきつくなく、しかも走行距離、上昇高度ともに最も短い、いわば「一番楽な登り」がフォースパスである。せっかくサードパスを登り切ってEbbetts
Passのトップに着きながら、どうして一番楽な登りに進まずに諦めてしまったのか・・・
つくづくもったいないというか、ありえない、と正直そのときは思ったのだが、彼には謝らないといけない。まさに今自分がそれとちょうど同じ立場に立たされて、その信じられないと思った決断をした気持ちが、ホントによく理解できるのである。一気に下ってあとはちょっと昇るだけなのに、である。
それくらいここまで3回の登りで疲れ切ってしまったのだ。
フォースパスからの登りの足切り時間が15:00なので、ここからフォースパス側に下って、そこからまたEbbetts Passのトップ、つまり今いるこの場所まで戻るのに残された時間は1時間20分。
距離は片道8kmなので、下りは10分やそこらで下れるだろう。問題はそのあとの登りだ。
今までの登りと比べると明らかに距離も短いし、普通に計算すればギリギリでも登れないことはないのだが、しかしここまで疲労して消耗していると正直時速8kmで登りきることは不可能に思えたのだ。そうなると足切りでリタイヤになり回収車での帰還になってしまう。