SSFRという妖しい世界

SSFR=Single Speed Full Ridgidの略。

大まかにマウンテンバイクは、フルサス(前後ペンション装備)ハードテイル(前サスのみ)それにフルリジッド(サスは装備していない)の3つに分類される。

本格的(と言えるかどうか?!)にMTBに乗り始めたのは1996年。前サスのみ装備したいわゆるハードテイル。そこから、下りの魅力にやられてダウンヒルにハマる。もちろん、DHバイクもゲット。いやぁ〜、それにしてもよく行った、富士見パノラマや岩岳には。それこそ年間20回以上。だから、坂下りは年間120本を8年くらい続けていた。

寄る年波で、腰・ヒザ・それにお約束のローガン。3大老人病でダウンヒルはリタイヤ。その後、腰・ヒザは手術までする有様で、仕上げは目の悪さ。これで完全にマウンテンバイクとは5年ほどおさらば。また乗りたくなったのが、友達に誘われたチェンライMTBレース。これが、楽し苦しい…いやまた、自分の中でMTBが始まったのだ。

この時、カーボンフルサスを手に入れた。超軽量なこのバイクはそれなりに自分を満足させてはくれたのだが、何かが違う。そう、機材の性能で走らせてもらっている感があるのだ。そこで、古道具(’96製HT)を持ち出しトレイルに出てみた。案の定、思うように走れないのを思い知る。

なぁんだ、機材のお陰で走れていたワケね。つまんねぇ〜。

SSFRは昨日今日知ったわけでもなく、古くは10年以上前から興味はあった。ただ、その当時はそんな原始的なモノに踏み切る自分ではなかった。が、人間変われば変わるもので、いろいろやっていくと行き着く所は究極のシンプルになるものなのだ。そこで、何にも付いていないSSFR。

ただ、このSSFRにも最低限の条件があったのだ。29er。つまり、ホイルが29インチであること。26インチは論外。近頃、出て来た27.5(650b)もその選択肢からは外れる。持論ではあるが、27.5はレースで勝つバイク。つまり自分には全く関係ないジャンルなのだ。

始めのウチは走り方がどうしても機材に頼る今までの走法から抜けきれず、思うように操れない。回を重ねるごとに、カラダのほうから神経を集中するようにアタマが勝手に命令を下すようになる。

下りに至っては、かつてのようなスピードでこなせるはずも無く、増してギア比の関係で(F32XR22)漕ぎながら…なんてことも出来ず、ただただ面食らうばかり。下りでの大きい石やドロドロトレイルでは、トラクションかけながら…これもできず、視神経と体重移動で走りきるしかないのだ。

上りに滅法弱い自分なのだが、こちらは打って変わって今までサスに頼ってもクリアできないギャップが越えられるではないか!もちろんギア比の関係でゆっくりではあるが、路面情報と対峙しながらとでも言うべき噛み締めながら登っていく感覚なのだ。

ガレた箇所で気がついたことがある。コーナーに入り抜けで立ち上がるときに前サスが無いのでジオメトリーが変わらないのだ。当たり前のことだが、これが妙に安定感を感じることができる。自分のサスがどのくらい吸収してくれて限界点がどのくらいかを知っていても、それは機材のお陰。どこまでいってもサスに助けてもらって走れているにすぎないのだ。

装着パーツが少ない=軽量というのもひとつの性能なのだ。それに、自分に合ったセッティングを出すのも、ギア比とタイヤのチョイスくらいしか無い。というか、この究極の簡素さが魅力なのだ。

始めのうちは「走れるところが限られるんじゃない?」とか思っていた自分も今では「これで行けないところは、ギアやサスが付いていても行けない」と思う今日この頃なのだ。いや、少なくとも自分は「ダメなら押すし担ぐ」派なので、これでいいのだ。

日本ではまだまだ人気の薄いSSFRもアメリカではMTB全人口の1/3らしい。ただ、これは今までの話。
既に日本でも4年続いているSSJ(Single Speed Japan)も今年10月には、かつてのMTBの聖地“白馬岩岳”で開催される。これを機に爆発の兆し(は無いか?!)

今までの自分のMTBに対する概念を根底から叩き潰してくれたSSFRに感謝!それと、一緒に遊んでくれる仲間にも本当に大感謝!!これからも楽しませていただきます。

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