The PEAKSラウンド11奈良吉野 開催御礼

9月4日(日)に開催されたラウンド11奈良吉野は、予想を超える波乱のラウンドとなりました。

開催前は、台風11号の影響などによる悪天候が危惧され、日々変化する天気予報に私たち主催者も参加者の皆さんも一喜一憂を繰り返しましたが、それでもなんとか大丈夫そうな感じもする9月2日に東京からのスタッフは現地入り。道中、吉野から開催地手前までの間にも激しいゲリラ豪雨に遭遇したりして本番でも局地的・一時的な雨などは十分にあり得るだろうという予感を持ちながらの開催を迎えることとなりました。

前日受付の9月3日、スタートゴール地点のきなりの郷は、朝から快晴で予想外の厳しい残暑に見舞われ、防寒対策だけではなく猛暑対策も必要なかなり天候面でもタフな対応が要求されるラウンドになるのでは、という予感も。
準備完了を受けて、やや予定を早めて14:00から前日受付をスタート。多くの参加者の皆さんが、元気な顔で会場に続々とやってきました。
The PEAKSジャンキーのお馴染みの顔ぶれもいれば、初の関西開催ということで、初めての関西からの参加者の方達も多くいらっしゃいます。
果たして今回はどんなラウンドになるだろうか・・・。

The PEAKSは毎回開催地やコースを変える日本で唯一のロングライドイベント。イベントの場をセットするのは私たち主催者ですが、イベントを作るのは、参加者の皆さんです。
エントリー開始時から、今回のコースの路面状況を「悪路」として伝え、その対策を十分にしてくれることを参加者の皆さんに伝えてはきましたが、本番でどうなるのかは、参加されている皆さん次第ですし、全く私たちにも読めない状況で、「願わくばいつものラウンドのように、極力無事故で終わってほしい」という思いの中、本番9月4日未明のスタートを迎えました。

今回は走行距離が長いため、一般エントリーの制限時間が12時間と長丁場。まだ日の出には少し早い早朝5:00に一般エントリーの最初の組が前半のノースルートに向けて次々に出発していきました。そして一般エントリーの最終組から1時間遅い6:30には、変態割エントリーがスタートし、さらに30分遅い7:00には、ヒルクライムを1本追加したド変態増しエントリーのツワモノ達がスタート、ラウンド11の長い1日の幕開けです。

全員がスタートし、閑散となったスタートゴール地点では、中盤に戻ってくる参加者達を出迎えるエイドステーションの設営準備に入ります。
どうか全員無事に戻ってきてほしい、という私たちの思いとは裏腹に、序盤から事故の報告が入ります。
事故の状況確認と対応へと動くスタッフ。
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しかし、残念なことに、アクシデントの報告はこれだけで終わりませんでした。
各拠点にいるスタッフや撮影カーで移動しているスタッフからの報告や、ノースルートを走り終えて戻ってきた参加者からの話しでは、パンクやタイヤカット、さらにはメカトラブルなどが発生しているとのこと。さらに、荒れた路面のギャップやグレーチング、落石などにつかまってしまったり、濡れた落ち葉や苔むした路面などで滑ったりして、転倒落車する参加者もいるようで、戻ってくる参加者の中には、転倒での打撲や擦過傷などを負ってきて本部のドクターのサポートを受ける方もいました。
パンクを4回した、という方や、タイヤのサイドカットで後半どうしようという方など、本部では予備チューブやタイヤを貸し合う参加者もいたり、悪路対策の想像を超えて対応が追いつかずに、やむなくDNFをする方達も。

後半のサウスルートは、「酷道」と言われる「国道425号線」で十津川村方面に進み、空中の村経由で、玉置山の展望台まで登り切って折り返して来る長い一本道コース。
昼間本部でしばらく降ったスコールが、午後には後半のサウスルート方面で猛威を奮い、激しい雨と厳しい路面に泣かされ、パンクや落車などのトラブルに見舞われたり、最後まで進むのを断念して帰路についた参加者もいました。

それでも14:50に最初のフィニッシャーがゴールし、それからも次々に参加者達がゴールに戻ってきました。
17:30最終のゴール制限時間ギリギリでなんとか滑りこんで歓喜の涙を流す人もいれば、わずかに間に合わずにゴールで悔し涙を流す人も。
圧倒的に過去最高のパンクトラブルやメカトラブル、落車トラブルなどが発生した波乱のラウンド11奈良吉野は、ゴール間際のさまざまなドラマを生み、幕を閉じました。

見事に悪路のラウンドを制覇したフィニッシャーの皆さん、本当におめでとうございました。
残念ながら間に合わなかった方や、DNFを決意して途中で戻ってこられた方、そしてトラブルに遭われてしまい無念のリタイヤとなった皆さんも、お疲れ様でした。
全ての素晴らしいチャレンジャーの皆さんをリスペクトし、感謝を捧げます。
また、怪我をされた方への保険連絡など、まだこれからの対応となりますが、無事に回復されることを祈っております。
事務局で把握してない事故等で、ご帰宅後に入院や手術などの状況に遭われている方はその旨ご連絡いただければ助かります。

今回のラウンドはコロナ禍が続く中でのラウンドでしたが、開催地となる下北山村の全面協力をいただき、下北山スポーツ公園の素晴らしい施設を本部会場として使わせていただいたほか、キャンプ場を車中泊可能な無料駐車場として開放していただいたり、参加者の皆さんへのきなりの湯の特別入浴券を優待サービスしていただいたりと、様々なご協力を受けて開催することができ、下北山村スポーツ公園スタッフの皆さんはじめ、村役場の皆さん、村民の皆さん、本当にありがとうございます。そしてまた南側の十津川村、北側の上北山村、大台ヶ原駐車場の利用では奈良県にもご協力いただき開催することができたこと、関係者の皆さんには心より御礼申し上げます。
また、いつものことながら、自転車乗りでありながら、参加者の皆さんをサポートし応援することに協力してくれた素晴らしいスタッフ達にも心からの感謝を捧げたいと思います。

次回は2023年5月28日に、群馬県にてラウンド12赤城山を開催します。
今回とは全く違う表情を持つコースでの新しいラウンドに、ぜひ多くの坂バカの皆さんが挑んでくれることを心よりお待ちしています。

それではまたラウンド12赤城山でお会いしましょう!

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